JR 津山線 建部駅 駅舎(登録有形文化財)
JR津山線建部駅駅舎 明治33(1900)年 (登録有形文化財)
中国鉄道(現在のJR津山線)岡山ー津山間が開通したのは明治31年で、県北と県南を結ぶ鉄道としてこれまで重要な役割を果たしてきました。この駅舎は、岡山ー津山間のほぼ真ん中に位置しており、開通の2年後に地元からの要望により建設されました。現在も建設当初の姿をよく残しており、津山線の駅舎として貴重なものです。
屋根はセメント瓦で葺かれ、壁は下部が板壁、上部は白漆喰塗り、木枠の窓がはめられ、内部も小荷物扱口や窓口カウンターなど古い状態をよく留めています。映画「カンゾー先生」(1998年公開)の撮影にも使用されました。駅舎ホーム側の柱上部に、建設年代を記した小さな標識(建物財産標)が貼り付けてありますので、探してみてください。(文:岡山県文化財保護協会 あなたの街の近代化遺産ガイドブックより抜粋)(2018年3月24日撮影)
JR 津山線 建部駅 駅舎
JR 津山線 建部駅 駅舎
JR 津山線 建部駅 駅舎
JR 津山線 建部駅 駅舎
JR 津山線 建部駅 駅舎
JR 津山線 建部駅 駅舎
JR 津山線 建部駅 駅舎
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国指定 登録有形文化財
平成十八年三月二日 登録
登録番号第三十三-〇一〇三号
JR津山線(旧中國鉄道)
建部駅 駅舎
所在地 岡山県御津郡建部町中田四〇三-三
構造・規模 木造平屋建・瓦葺
建築面積八十四平方メートル
建築年 明治三十三(一九〇〇)年
沿革
中國鉄道株式会社の岡山駅、津山駅(現、津山口駅)間が開通したのは明治三十一(一八九八)年である。
今日まで県南と県北を結ぶ五八、七営業キロメートルの鉄路として大きな役割を果たしてきた。
当駅舎は、開通の二年後の明治三十三(一九〇〇)年に地元からの請願駅として設置された。その後、昭和十九(一九四四)年に、国に移管された。
駅舎
梁間三間桁行六間、基礎は花崗岩の切石を廻しており、沓石は幾星霜を経て足下で光っている。切妻屋根はセメント瓦葺(改変)で乗降場の上屋まで一体で葺降ろす構造になっている。外部の腰壁は堅羽目板貼、壁は白漆喰塗 開口部は木製建具が嵌っており一部の増築や屋根葺材が改変されているものの、全体構造は当初の姿をよく留めている。内部もほぼ旧状が保たれ、一文字型の小荷物扱口や出札口の窓口カウンターは当初の姿で残されており、往時の姿を偲ぶことができる。津山線の当初の姿を留めている駅舎として貴重である。
建部町教育委員会