県内で唯一展示!1500万年前のパレオパラドキシアの化石
パレオパラドキシアは哺乳類束柱目に分類される生物で、今から約1500万年前に生きていたと考えられています。当時の津山市は亜熱帯の温暖な気候で、浅瀬が広がる海でした。パレオパラドキシアはその海辺で、やわらかい海草などを食べていたと考えられています。
束柱目の名前の由来はその臼歯にあります。よくみると鉛筆くらいの柱を束ねたような形をしています。
津山郷土博物館で展示中のパレオパラドキシアの骨格標本は昭和57年9月津山市上田邑の工事現場で当時の中学3年生が発見しました。パレオパラドキシアの化石は日本とアメリカだけで発見されている珍しいものです。全身骨格標本は全国的にも珍しく、県内では津山郷土博物館だけが展示公開しています。(文:津山市HPより抜粋)(2016年10月16日撮影)
パレオパラドキシアの化石の復元模型
パレオパラドキシアの化石の復元模型 各地にいる兄弟たち
新第三紀中新世(約1500万年前)に生息していた哺乳動物。昭和57年9月、津山市上田邑の工事現場(村瀬磬氏所有地)で、当時中学3年生の水杉和弥君が発見した。日本とアメリカだけから化石として出土する珍しい絶滅種で、その正体は謎につつまれているが、カバや獏のような姿だったと想像されている。当時の津山は「古瀬戸内」と呼ばれる亜熱帯性の海の島嶼部で、パレオは樹木が生茂る浜辺を歩いたり泳いだりしていたと考えられる。(文:説明書より)